某テレビの情熱大陸、好きでよく見るのですが、そこで、若干二十歳のドローンパイロット高梨智樹くんが特集されていました。
映像の中の彼は、実にいい笑顔!
好きなことを仕事にして生きていけるっていうのは、いいなぁ・・・
微笑ましく思って見ていると、番組後半になって・・・おやっ・・・
パソコンに向かう高梨くんは、音声を頼りに説明書を読んでいました。
そこに、「読み書き障害である」というナレーションが・・・
彼曰く、「読んでいると、最初の方を忘れちゃって・・・音声で聞くとわかるんですけど。」
彼の笑顔にオーバーレイするように重なる「読み書き障害」・・・
私の興味は一気にディスレクシアに引き寄せられていきました。
ディスレクシアって?一体どんな障害なの?
発達障害
アスペルガー当事者が自らを研究する〜つながりの作法〜
なるほど、こう感じているのか・・・
今、私は、飛行機の中で、この本を読んでいます。
もし、この飛行機にアスペルガー症候群の方が乗り合わせていたとしたら・・・どんなにつらいか・・・
想像していたら、とっても他人事とは思えない、ザワザワした気持ちになりました。
にわかに、今まで気にならなった飛行機の爆音と振動が、ものすごく気になるものに変わってしまっていました。
発達障害の当事者が語る!おすすめ本
ある自閉症の子に会うと、毎回「車種は何ですか?」と訊かれます。
「うちの車は〇〇だよ。」と答えると、今度は「エアコンは?」と聞かれ・・・エアコンの機種なんて気にしていない私は、曖昧に「HITACHIかな?」と答えると・・・、
「シリーズは何?品番は?」
「えーと、うーん、白くまくん?かな~?」
そんなやりとりを2、3繰り返したあと・・・
彼は、唐突に身体を傾げて、跳ねながら去っていきます。
こんな会話をしていると、自ずと疑問が湧いてくるんです。
自閉症や発達障害を一体どう理解したらいいんだろうか・・・
息子の学校に行って、子どもたちと会うたびにいつも思っていました。
なんとなく知ってはいるけれど、この子たちの本当のところを、全然わかっていないんだよなぁ・・・。
彼らと会って話をした後は、いつもモヤモヤした後味を感じてしまいます。
もっと理解したい欲求が、確かにあるのですが、私にとって自閉症の彼らは、なんとも理解しがたい、実態のつかめない存在でした。
今回、自閉症当事者の方が書いた著作をいくつか読んでみることにしました。
お医者さんや研究者など、外側にいる人ではなくて、内側にいる人が書いたものです。