2019年 9月 の投稿一覧

伊藤亜紗さんの身体論|なるほど!目の見えない人は進化の最前線にいるんだね

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

何気ないタイトルですよ、本当に。

一見すると、目の見えない人のことを書いた、ごく普通の専門書のようです。

でも、実は、いきなり冒頭から裏切られます。

この本に書かれているのは、タイトルのテーマどおり、目の見えない人の世界のことが書かれているのですが・・・

でも、まずこのタイトル、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』って、
どこかおかしくないですか?

目が見えない人なのに、どう見ているのか、って問いかけているんですよ。

はなっから「目の見えない人でも見えている」という前提ですよね。

さらっと意味ありげなタイトルがつけられているんです。

この本では、伊藤亜紗さんの「好奇心」と「変身願望」が存分に発揮されています。

そして、私たちの常識や既成概念を小気味好く揺さぶる!面白い本です。

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就労支援B型の月給は1万円って本当ですか?

先日、ある事業所に見学に行き、ショッキングな話を聞きました。

「利用者の方に交通費は支給されないんです。近隣から通う方がほとんどです。遠くから通いたいという方がいても、なかなか実現しないですね・・・」

交通費が支給されないのでは、近所の事業所を選ぶしかないということになってしまいますよね。

月給が1万円というのは、よく聞くので、だんだん慣れてきましたが・・・

そうか〜・・・交通費すら出ないのかー。

こんな実情があるなんて、思ってもみませんでした。

事業所としては「利用者を増やしたい!」、利用者の側でも「通いたい!」、でも「家から遠い」・・・こんな理由で通所が実現しないことがあるようです。

私はびっくりしましたが、福祉業界では当たり前のことのようで・・・なんだか憤懣やるかたない気持ちになってしまいました。

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みまもりGPSBoTを使ってみて思った!ここ改善できないかな!

知的障害をもつ息子が、目を離した隙に一人で出かけるようになっちゃったんですよ・・・

もう一刻も早く必要!だったので、慌てて「GPS BoT」を買いました。

みまもりGPS機は、「今回購入したGPS BoTのような単一機能のもの」から「携帯電話にみまもり機能がついたもの」まで、いろいろありますよね。

いつもだったら、こういう電子機器は、ものすごく悩んで買うのですが、いかんせん今回は悩んでいるヒマがありませんでした。

それで、いいや!お試しのつもり!と思い、「安さを優先」して「GPS BoT」を買ったんです。

使ってまだ一週間ですけど・・・使用感をレビューします。

GPS BoT〜購入の決め手になったのは・・・

「GPS BoT」を購入しようと思った、その決め手は・・・

  • 安価だった!
  • 多機能だと使いこなせる気がしない!

この2点につきます。

安いと思わない方もいるかもしれませんが、携帯電話や警備会社が商品化しているGPSシステムは、初期費用がかかったり、契約年数に縛りがあったり、月々の料金が1,500円ぐらいかかるんです。

それに比べたら、「GPS BoT」はリーズナブルです。

  • 本体価格:5,534円(税込)※初期費用
  • 月々料金:518円/月(税込)

シンプルに「みまもり」位置検索しかできませんが、これが一番欲しい機能だったので、他の機能がなくても、今のところOKです。

むしろ、単一機能の方がわかりやすくて、潔い使い方ができるというか・・・

うちの場合、通話機能があったとしても、その使い方を教えるのに一苦労するでしょう。

今のうちの切実なニーズにはマッチしたちょうど良い商品でした。

GPS BoTの特徴〜大きさや設定方法は?

形は、縦5cm×横5cm×厚み1.9cm、つや消し白色、コロっとしています。

設定も複雑ではありません。

  1. 本体機は、申し込みをして、3日後には郵便受けに入っていました

  2. 本体の充電をします。
    充電ケーブルは付いてきません。
    汎用性のあるMicroUSB(Micro-B)コネクタなので、おうちにあるものが使えます。
    充電時間は3時間。
    充電すると、使用開始したと見なされ、月々の課金が始まります。
    本体にはスイッチのon/offがありません。
    充電すると自動的に動作します。

  3. 専用アプリをダウンロードします。
    パッケージにQRコードが付いているので、すぐにアクセスできます。
    app store や Google Play で「gps bot」と検索しても出てきます。
    アプリは無料です。

  4. アプリの設定をしましょう。
    購入するときに既にアカウントを取得しているので、そのIDでログインできます。
    左上の三本線から「オーナー設定」「スマホとBoTをつなぐ」「通知スポットの設定」をしましょう。

    「スマホとBoTをつなぐ」:本体機IDを入力して送信します。
    「通知スポットの設定」:みまもりたい人のよく行く場所を地図から、あるいは住所から登録できます。場所を登録すると青い丸で表示されます。登録した青い丸の範囲内に着いたり、離れたりしたら、見守っている人のスマホにプッシュ通知が届きます。

  5. アプリ地図の右下の歯車マークから、「BoTのプロフィール」や検索時間の「モード」の設定できます。

    BoTのプロフィールでは、表示する画像の変更ができます。
    いくつかの似顔絵画像から選ぶこともできますし、見守る子ども本人の写真にすることもできます。

    そして、ここで重要なのは検索時間の「モード」を選べるということでしょう。3つのモードを選択できます。

    頻度優先(最短1~2分間隔):最も高頻度に見守るモードです。
    バッテリー優先(最短3分間):一回の充電でより長い期間見守れるモードです。
    機内モード(電源off ):一回設定すると充電するまで見守りができません。

バッテリーの保ち時間のことを考えると、バッテリー優先モードがいいでしょう。

でも、その行動をリアルタイムで検索したい場合は、頻度優先がいいですよね。

・・・ということで、うちの場合は、息子の行動を見守りたいときは「頻度優先モード」にして、目的地に到着して動かなくなったら、「バッテリー優先」に切り替えて使ってみました。

この使い方で、バッテリーは、ほぼ6日間、もちました

日曜日に充電をはじめて、金曜日の午後に「バッテリーが少なくなりました」という通知が届きました。

どれぐらい少なくなったら通知されるのか、そのへんが分からなかったですが・・・

後でわかりました。残量20%になったら、プッシュ通知されます。

金曜日の夜7時に帰宅した際にも、到着しました!と通知が届いたので、そのときには、まだ充電は切れていなかったということですね。

バッテリーが少なくなったと通知が届いたとしても、その後、半日ぐらいは保つようです。

とりあえず、バッテリーに関してのストレスはありませんでした。

では、具体的に、この商品のここがよかった!点を紹介していきます。

ここが良かった!

実際使ってみて、「GPS BoT」と息子は、結構相性が良かったと思います。

ここが良かった!点を挙げていきますね。

  1. 単一機能であること

    「位置がわかる」という一点に特化していることです。

    防犯ブザーとか、通話機能とか、警備員駆けつけとか、そんな機能はまったくついていません。

    でも、どこにいるか、保護者が把握できる安心感が得られました。
    この点で、確かに息子は見守られていると言えます。

    それに、息子の場合、多機能だと、使いこなせないでしょう。

    たとえば、防犯ブザーがあったとしたら、緊急時以外にも押しちゃったりする可能性があります。

    えっ!電車の中で押しちゃったの!なんてことにならないとも限りません。

    そんなことを心配するだけでも疲れてしまいます。

    それだったら、うまく使えない機能は無い方がより機能的なんです。



  2. ボタンがついていないこと

    息子は、照明のスイッチや扇風機のボタンとか、とかく有るボタンは、無条件に押してしまうのですが、ボタンはまったく付いていません。

    電源のon/offのスイッチもありません。

    押したくても無いので、間違って設定を変えちゃったとか、そういう失敗をする心配をしなくて済みます。



  3. 存在感がないこと

    5cm×5cmと、サイズが小さいので、邪魔になりません。

    リュックのあまり使わないポケットに忍ばせておくことができます。

    見た目にも興味を引く要素がないのも良いです。

    これが携帯電話のような形状だったら、息子はすごく喜ぶだろうな〜、とは思うんです。

    うれしくて、持っていることが気になってしまって・・・いつも気にして歩くでしょう。

    携帯電話だったら、手に持って歩くだろうな〜と予想されます。

    周りの大人はそういう使い方をしていますし、彼はその姿を真似しますから〜、絶対、携帯電話として使いたがるのは目に見えています。


  4. 複数の目で見守りが可能

    複数の保護者で見守ることができます。

    アプリをダウンロードして、IDを入力→オーナーに送信→オーナーから承認を受けると、何人でも見守りが可能です。

本当に「見る」だけの「お守り」のような機能ですが、これが現状の息子にとってはベストと言えるでしょう。

もう少し、親側の準備が整って、携帯電話を持たせられるまで自立させることができたら、そのときは心配せずに携帯電話を持たせようと思います。

今後の改善に期待したい!

今回「GPS BoT」を使ってみて、そこそこ満足していますが、今後に期待を込めて、できるのであれば改善してほしいところを書いておきます。

それは、なんといっても、「検索位置の精度」を高めてほしい!です。

現在の位置解析は、数m〜100mほどの誤差が生じる場合があるということで、アプリ地図上のアイコンの周りに青い円が表示されるのですが、その中にいるという感じなんですね。

地球規模でいうと微々たる数m〜100mですが・・・

地球上にいる方からいうと、結構な範囲の誤差なので、「いつも通る道にいない?」「寄り道しているかも?」などの判断は、地図上ではできないのです。

使う側の本音としては、これは残念なことです。

移動履歴も道路上にない場合があります。

この件は、履歴は道路上を通るわけではないと書かれているので、誤作動ではありませんが・・・

「あれ、建物横切ってる?」とか、なかなか動かなかったのに、一気にビョーンと飛んで、「あれ?もうここまで来てる?」ということがありました。

これは私の希望ですが、道路に沿った履歴にならないのかな〜と思っています。

仕様には、①GPSの電波の他に、②周辺のWiFiアクセスポイントの電波③携帯基地局の電波を使って、高精度なトリプル測位エンジンで位置検索していると書かれています。

電波からの情報受信の精度は、これ以上は望めないのかもしれませんが、アプリのバージョンアップなどで、位置特定の精度が上がるようであれば・・・

ぜひ!今後、なんとかしていただければ!と思います。

Bsizeの開発チームのみなさん、どうぞよろしくお願いいたします!

あれ?似た商品が発売される?!

BsizeのQ&Aを見ようと思って、「GPSBoT」で検索したら、おや!?類似機器の発売予約を見かけました。

それは、「ファミリードット FamilyDot」という商品です。

9月6日発売ですって!

えー、もうちょっと待ってたら、こっち買ったかも!

ほぼ同じ仕様の商品なのですが、後継機の利点ですね。

私が改善してほしいと思ってる点が、改善されているようです。

・・・わー・・・

まず、1つめ。

アプリ画面の画像を見ると、充電の度合いが%表示されていますね。

充電した方がいいかどうか分かるのはうれしい機能です。

これの有る無いは大きいです。

(・・・と、公開当時に書いたのでしたが・・・)

実は、バッテリーについては、後日談があって・・・

Bsizeさん、本当に申し訳ありません!

「減り具合が分からない」、改善してほしいと書いたのですが、この記事を公開した後で、バッテリーの減り具合がわかるアイコンを発見しました!

でも、ちょっと、わかりにくかったです。

三本線のハンバーガーアイコン?からサポートセンターにいき、「充電」で検索して、やっと出てきたのです。

こんな感じです。

今どれぐらいバッテリ残量があるのか、「GPS BoT」も、確認できるということですね。

それから、2つめ。

「ファミリードット FamilyDot」には、履歴を再生できる機能があり、通ったルートを表示できるようです。

いつどこを移動していたかが確認できます。

「GPS BoT」の場合は、点と点をつなぐので、通ったルートは示されないのです。

位置情報の取得方法は、どちらも、GPS信号の電波WiFiアクセスポイントの電波携帯基地局の電波と、3つの電波を同じように使っているので、違うとすれば、アプリの違いになると思うんですが・・・

他にも便利そうな機能が・・・

乗り物通知:電車やバスなど、乗り物での移動を検知したら自動で通知が来る機能。駅の指定も不要。
一時エリア通知
:一時的なエリアを設定して、そこから出ると通知が来る機能。遊園地やショッピングセンターとか、今だけ通知してほしい時に使えます。

料金体系も14,880円(本体機+2年分のGPS通信費)とあります。

8%消費税をプラスすると16,070円です。

「GPSBoT」を2年使うと17,966円ですから、価格的にもお得です。

消費税増税を考えると、さらにお得と言えますよね。

さらに2年後どうなるか、気になりますが、5,000円(税別)で1年延長できるそうです。

「GPSBoT」は1年でGPS通信費5,760円(税別)ですから、これも「FamilyDot」の方がお得です。

まとめ

一週間遅く買っていたら、「FamilyDot」を買っていたかもしれないという、まさかのレビューになってしまいましたが、とりあえず、1年は「GPSBoT」を使おうと思います。

子どもの生活習慣を「GPSBoT」は学習するとありますから。
AI搭載ですから。

「GPSBoT」
の1ヵ月後、1年後がどうなっているか、興味があります。

そして・・・

GPS BoTのソフトウェアは自動的に最新版に進化し、性能向上して参ります。

この言葉の行方がどうなるか、見守りたいと思います。

Bsizeの開発チームのみなさん! なにとぞよろしくお願いいたします!