「そういえば、目と耳って、2つずつあるんだった・・・」
福島氏の生い立ちをたどっていて・・・そんなことをふと思いました。
右目を3歳、左目を9歳で失明し、18歳で聴力も失ってしまう・・・
普段、自分の目と耳がいくつあるかなんて、そんなこと気にも留めていませんでしたが、とたんに一つ欠けてもいけない、替え難いものだということに気づかされました。
徐々に視力がうすれていく、音がだんだんと小さくなっていく・・・
感覚がうすれていく・・・そのときの心境は、一体どんなものだったのでしょう。
健常者がいくら理解しようとしても・・・どうしたって本当のところは分からないだろうと言われてしまうかもしれません。
でも、そのときの気持ちを想像しないわけにはいかない気がするのです。
それは健常者の衝動と言えるかもしれません。
そしてそれによって、あらためて気づかされることがあった・・・それだけで、意味のあることのように思います。
今このとき、福島氏のことを知ることができて、本当に良かったと思います。
穿った見方かも知れませんが、福島氏のような障害者の方は、「知るということの大きさを、誰かに気づかせる存在」なのかもしれません。
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