毎日の子供のお支度、みなさん、どうしてますか?
「お支度ボード」、流行っていますよね。
検索すると、インスタ映え〜するおしゃれなボードが数多くありました。
おうちのインテリアにもマッチして、かわいいイラストで、しかも機能的というお支度ボードがいっぱい・・・
お手伝いできたら、マグネットをひっくりかえすとかね。
そんな親の意図を叶えてくれるお子さんだったら、ステキなんですけど、うちの息子の場合はどうかなぁ〜・・・
でも、障害者の「身辺自立」ということを考えると、自分でできることは、少しでも増やさないと・・・すごく大事なことなんです。
親の腹づもりは、いつも裏切られますが・・・かと言って何もしないと、本当に身につかないので、必要に迫られて、やっと作りました。
さて、その成果はいかに・・・!?
黒板シートで口で言うより視覚に訴える!
口で「ご飯食べて」「着替えて」「歯みがきして」「時間ないよー、もう」とひっきりなしに言ってました、今までは・・・。
でも、言葉で言うより、やることが順番に書いてあって、自分で見て、次はこれをやるんだ!とわかった方が、身体も動きますよね。
特に障害児には、パッと見てわかる視認性が大事とも言います。
急な予定変更に対応できずに、パニックになりやすい自閉症の子には、あらかじめ絵カードで伝えておく方法が有効という報告もあります。
ダウン症の息子もそこは同じで、程度の差こそあれ、「突発的なこと」や「言葉だけで言われた指示」に対応するのは難しいんです。
初めて行く場所とかも、目的地に着くまで挙動不審になったりします。
以前、コンサート会場に行く途中で、初めて降りた駅で道に迷ったことがあって・・・
母の不安が息子にうつっちゃった?、ということも無きにしも非ずですが、「一体どこに連れていかれるんだ〜」と恨めしそうに街角のベンチに座り込んで、一歩も動かなくなったことがありました。
地図が苦手な母との相性は最悪です。
私としては、行き当たりばったりでは決してないんですが、息子にとっては見通しがなくて、不安でしかないので、強い拒絶反応が、こう、バーン!と前面に出てきて・・・絶対に反抗するというのは、よくある話なんでした。
ちょっと前までは、成長と共に改善されるんじゃないかーと思っていました。
「慣れないことには対応できない」→「慣れないことにも対応できる」に変われるんじゃないかと思っていたんです。
でも、そんなに器用じゃなかったんです。
その期待は、期待で終わらせた方がいい、ということに、最近ようやく気づきました。
彼の「対応できない」部分は変えずに、「慣れないこと」→「慣れたこと」にしてあげればいいんだと、今更ながらですが、そう思うようになりました。
「慣れたこと」→「自分ひとりでできること」にステップアップさせてあげる方が本人の自信にもなるんですよね。
そして、その方が、自立へ一歩進むことになりますよね!
(今頃やっと、母が学んだということなんです〜。)
黒板シートは壁に簡単に貼れました
黒板シートは、1人でも、すごく簡単に貼れちゃいました。
大きさも長さ200cm×幅60cm×厚さ0.19mmで、小さくもなく、大きくもなく、厚くもなく・・・扱いやすかったです。
種類が豊富で、商品を選ぶ方が、よっぽど時間がかかりました。
マグネットになっているホワイトボードシートも捨てがたかったな・・・
結局迷った挙句、裏が粘着シートになっている黒板シートを買いました。
裏紙がグリッド模様になっていてカッターで容易くカットできて、失敗してもはがせる、適度な粘着力で・・・
2回ほど、剥がして修正しましたが、それからはすんなり貼れました。
こんなふうに楽に壁紙が貼れるんだったら、家中やっちゃいたいくらい。
スッキリ!キレイ!自画自賛!
意外なことにストレス解消にもなりました!
黒板シートの横に立って朝の会が始まりました
キレイに貼れたので、ついうれしくなって、学校から帰ってきた息子に自慢しました。
母:「見て!見て!どう? 朝のお支度ひとりでできる?」
息子:「わぁー♡」
息子もトキめいている?ようです。
チョークで自ら書き始めました。
息子:「朝の会を始めますっ!◎△◇🌀?!」
ごにょごにょ言いながら、朝の会が始まりました。
もう夜ですけどね。
まずは気に入ったようです。よかった・・・
これで「朝やること」をまず把握させて、うまーく習慣化できたら、朝のバタバタから解放されるはずです。
学校に持って行くもの、洋服の場所を決める
「やることを書いて見せる」一方で、もう一つ、やったことがあります。
それは、学校に持っていくもの、ハンカチ、傘、帽子、パンツ、くつ下など、息子に関するものの居場所を決めたことです。
収納アドバイザーさんがよく言いますよね。
かしこく、キレイに過ごすためには当たり前のことなのかもしれませんが・・・今まで、できてなかったんです。
朝は特に時間に追われて・・・私がリュックの中身も準備して、着ていく服も出して、全部、お膳立てしていました。
母の方で息子に合わせる余裕がなかったんです。待てなかったんです。
気づくのが遅いんですが・・・
このままじゃいけない、やっと思うようになりました。
障害児の身辺自立は、そのまま生きることに繋がります。死活問題です。
なんとか自分でできるように、「母が変わって、環境も整えよう」、心機一転思いました。
できることは自分でやる、できないことはサポートしてもらう、そういう割り切り方をしつつも、就職するまでに「ひとりでできること」は増やしておいてあげたい・・・
そう思って、息子が自分で管理できるように棚をしつらえました。
身支度は自らするようになりました!
棚を作って、半月ぐらい経った頃です。
そのころは、まだ、黒板はなかったのですが・・・
部分的にですが、自分でできることが増えてきました。
- 朝の通学服を着て身支度する
- お風呂に入る前に着替えを用意する
- 朝晩ハミガキをする
この3つは、私に言われるでもなく、自ら難なくクリアしました。
一方で、手こずっているのは、「顔を洗う」です。
毎朝、黒板の前で、律儀にやることを確認するんですが、「顔を洗う」は好まないものだったんでしょうね。
やらなくてもいいものにしようと、「くちゃくちゃにする!」「抹消する!」という、暴挙に出ていました。
それでも無視せずに、黒板を気にかけているのは嬉しいことです。
そんなふうに、少しずつでも手応えは感じています。
まとめ
さて、中3になった息子は、来年は高校生で、もうあと3年もしたら、就労です。
「おちおちしていられない!」というのが、正直な親の心境です。
これから、細部を少しずつ詰めて、達成できることを増やして、できることは、その精度をより高めていけたらいいなと、母は皮算用しています。
中学生というお年頃で、少し反抗期のせいか、あんまりうるさくいうと、返ってやらなくなってしまいますが、押したり、引いたり、力加減を間違えないように、コツコツ自立への道を歩んでいきたいと思います。
息子の自立への道、これからも応援してくださいね。
定期的に報告していきます!